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Skincare2026-08-16

梅雨の肌は、見えないSOS。高湿度下の「隠れ乾燥」と皮脂過剰への優雅な対策

Dr. みやか

Dr. みやか

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あなたへ

梅雨の季節、湿度が肌にとって心地よいと安心していませんか。実は、この高湿度環境こそが、私たちの肌に「隠れ乾燥」という見えないSOSを送っていることがあります。肌のバリア機能が乱れ、内側では水分が失われやすくなるだけでなく、皮脂の過剰分泌に繋がる可能性も。日々の忙しさの中で、ふと鏡を見たときに感じる肌の違和感は、きっとそんなサインなのだと、私自身の経験からも感じています。

季節の移ろいは、肌に様々な変化をもたらします。特に湿度の変化は、肌のバリア機能に影響を与え、肌内部の水分が蒸散しやすくなることが報告されています(Alexander H, et al., 2018)。今日は、そんな梅雨の肌が抱える繊細な問題と、心と体に寄り添うような対策について、そっとお伝えしたいと思います。

まず、お伝えしたい大切なこと

梅雨時期の肌を優しく守るために、心に留めていただきたいポイントがいくつかあります。

  • 高湿度下でも「隠れ乾燥」は起こる可能性: 湿度が高いからと油断せず、肌内部の水分バランスに目を向けること。
  • 肌バリア機能のケアが鍵: 湿潤環境は、時に肌のバリア機能に負担をかけることがあります。優しく労わるケアが大切です。
  • 皮脂と水分のバランスを見直す: ベタつきがちな肌も、実は水分不足からくるインナードライかもしれません。
  • 日々の生活に寄り添うケア: 焦らず、心地よいと感じる範囲で、肌の変化に合わせたケアを取り入れること。

美しさを紐解く、専門医の視点

梅雨時の高湿度環境は、肌にとって一見潤いに満ちているように思えますが、実はそうばかりではありません。湿度の高い環境に長時間さらされると、皮膚のバリア機能が妨げられる可能性があり、これが肌の内部で水分が失われやすくなる「隠れ乾燥」につながると考えられています(Fartasch M, et al., 2016)。経皮水分蒸散量(TEWL)は、皮膚のバリア機能を評価する上で広く用いられる指標の一つで、外部環境の湿度や温度といった微気候に影響されることが報告されています(Alexander H, et al., 2018)。季節の変化が皮膚バリア機能に影響を与えることは、乾癬に関する臨床研究においても示唆されています(Yang J, et al., 2025)。

このように、湿度が極端に高い場合も低い場合も、肌のバリア機能の乱れや皮脂のバランス異常が生じやすいと考えられています。肌は常に外部環境に適応しようとしていますが、そのバランスが崩れると、乾燥が進んだり、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌されたりすることがあります。これが、私たちが梅雨時期に感じる肌の「ベタつくのにカサつく」といった複雑な感覚の根源かもしれません。

健やかな肌を保つためには、まず肌を優しく洗い、その後に十分な保湿でバリア機能をサポートすることが大切です。私の診療実感では、肌が本来持つ力を引き出すためには、焦らず、日々の小さな積み重ねが何よりも重要だと感じています。

あなたの不安に寄り添って

Q. 梅雨はベタつくから、保湿は控えめでもいいですか?

高湿度で肌表面がベタついていても、肌内部が乾燥している「隠れ乾燥」の可能性もあります。保湿は肌のバリア機能をサポートする大切なケアですので、ベタつきが気になる場合は、油分が少なくさっぱりとしたテクスチャーの保湿剤を選ぶなど、肌質に合わせたアイテムで優しく潤いを守ってあげてくださいね。私も仕事があるので、重いテクスチャーだとメイクに響く気持ち、よく分かります。

Q. インナードライなのに皮脂が出すぎて困っています。どうしたら良いですか?

それはとても複雑な肌の状態ですね。インナードライによる皮脂過剰は、肌が水分不足を補おうとする防御反応とも考えられます。まずは、肌に優しい洗顔で余分な皮脂を落とし、その後に化粧水や美容液でたっぷりと水分を補給し、乳液やクリームで潤いを閉じ込めるステップを丁寧に行ってみてください。皮脂分泌を穏やかに整える成分を取り入れるのも良いでしょう。心と体のバランスを整えるインナーケアも、ぜひ意識してみてください。

最後に、心を込めて。

梅雨の季節の肌は、私たち自身の心模様とも重なるように、時に複雑で繊細な表情を見せます。高湿度の中でも、肌の奥底では静かに「隠れ乾燥」が進んでいたり、それが思わぬ皮脂過剰に繋がったりと、見えないところで頑張っているのですね。

でも、どうぞご安心ください。大切なのは、そんな肌の変化に気づき、そっと寄り添ってあげること。完璧なケアを求めるのではなく、今の肌が何を求めているのか、耳を傾けるように穏やかに向き合うことだと思います。鏡を見るのが少しずつ楽しくなる、そんな変化を一緒に。焦らず、でも確実に美しさを仕立てていくのが、私のスタイルです。

参考文献

  • Alexander H, et al. Research Techniques Made Simple: Transepidermal Water Loss Measurement as a Research Tool. J Invest Dermatol. 2018;138(12):2483. PMID: 30348333. DOI: 10.1016/j.jid.2018.09.006
  • Yang J, et al. The Impacts of Seasonal Factors on Psoriasis. Exp Dermatol. 2025;34(1):e14778. PMID: 40103264. DOI: 10.1111/exd.14778
  • Fartasch M, et al. Wet Work and Barrier Function. Curr Probl Dermatol. 2016;49:106-113. PMID: 26844906. DOI: 10.1159/000441094

本記事はPubMed掲載のTier A/B論文に基づき執筆しています。

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※ この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の医療アドバイスではありません。 効果には個人差がございます。具体的な治療については専門医にご相談ください。

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