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Inner Care2026-05-06

肌不調に潜む「ビタミンD不足」?美しさを育むインナーケアの視点

Dr. みやか

Dr. みやか

5 min read

あなたへ

澄んだ空気は心地よい反面、肌にとっては厳しい季節だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。肌が乾燥しやすくなったり、些細な刺激にも敏感になったり。そんな肌不調の影に、もしかしたら「ビタミンD不足」が隠れている可能性について、今日は心を通わせるようにお伝えしたいと思います。

特に、アトピー性皮膚炎の症状悪化とビタミンD不足の関連は、複数のヒト臨床試験、特にメタアナリシスによって深く探求されてきました。内側からの美しさを育むインナーケアは、肌を仕立てていく上での大切な基盤。そのヒントを、一緒に紐解いていきましょう。

まず、お伝えしたい大切なこと

この時期、あなたの肌が健やかで輝きに満ちるために、いくつかの大切なポイントがあります。

  • 日照時間が短くなる季節は、私たちの体内でビタミンDが作られる機会を減らしてしまいます。
  • ビタミンDは、肌のうるおいを守るバリア機能の維持に欠かせない、大切な栄養素です。
  • 肌の健やかさを支える免疫のバランスを整える役割も担っています。
  • アトピー性皮膚炎のように、肌の炎症が気になる方にとって、ビタミンDの適切な補給は症状の穏やかな改善に繋がることが期待されています。

美しさを紐解く、専門家の視点

私たちの肌は、紫外線に当たることでビタミンDを作り出すことができますが、冬場は日照時間が短く、厚着になるため、この機会が大きく減少します。複数の研究で、アトピー性皮膚炎を抱える方々では、健康な方と比べて血中のビタミンD濃度が低い傾向にあることが示されています。

ビタミンDの適切な補充がアトピー性皮膚炎の重症度を軽減するという結果が確認されています。例えば、あるメタアナリシスでは、ビタミンD補充によりアトピー性皮膚炎の重症度スコアが平均で11ポイント減少したことが報告されており、これは肌の穏やかな変化として臨床的にも意味のある数字と言えるでしょう。別のメタアナリシスでも、症状の重症度において平均差が認められています。特に、小児のアトピー性皮膚炎患者さんにおいても、ビタミンD補充が重症度スコアの有意な低下を示したという報告もあります(Handayani SW et al. 2022, Tiyasatkulkovit S et al. 2015)。

ビタミンDは、肌の表面を覆うバリア機能を守るタンパク質の産生を促し、水分を保持する力を高める働きがあります。また、肌本来が持つ抗菌作用を高めるカテリシジンというペプチドの産生もサポートすることが知られています。これにより、肌の乾燥を防ぎ、外部刺激から守る力を育むことができるのです。

あなたの不安に寄り添って

Q. ビタミンDは食事やサプリメントで摂るべきですか?

A. 日照の少ない時期の日本では、食事だけで十分なビタミンDを補うのは少し難しいかもしれません。鮭やきのこ類も良いですが、効率的なのはサプリメントの活用です。私も忙しい日々の中で、賢く取り入れることを大切にしています。

Q. どんなサプリメントを選べば良いですか?

A. ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく続けられるものを選ぶのが一番です。医師や薬剤師と相談して、ご自身の状態に合った量や品質のサプリメントを見つけるのがおすすめです。

最後に、心を込めて。

肌の美しさは、外側からのケアだけでなく、内側からのアプローチでじっくりと育まれていくものです。肌不調に悩むとき、もしかしたらビタミンDがあなたの肌の輝きをそっと支えてくれるかもしれません。

焦らず、でも着実に、ご自身の肌と心に向き合う時間を持つこと。それが、いつまでも健やかで美しい肌を仕立てる秘訣だと私は感じています。この時期も、あなたの肌が穏やかな光に包まれますように。

日焼け止めとビタミンD、心配しすぎなくて大丈夫です

「日焼け止めを塗るとビタミンDが不足するのでは」というご質問をよくいただきます。

2019年の系統的レビューでは、人工の紫外線を使った実験では確かに産生が抑えられるものの、 実際の生活のなかでの使用でビタミンDの血中濃度が下がるという証拠はほとんどないと まとめられています。多くの観察研究ではむしろ、日焼け止めを使う人のほうが濃度が高い、 という結果でした。

著者らは「ビタミンDへの懸念が、皮膚がん予防の助言を打ち消すべきではない」と述べています。 ただし、いま広く推奨されている非常に高いSPFの製品については、まだ十分な試験がない点も あわせて指摘されています。

参考文献

  • The effect of sunscreen on vitamin D: a review Br J Dermatol. 2019. PMID: 30945275

※ この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の医療アドバイスではありません。 効果には個人差がございます。具体的な治療については専門医にご相談ください。

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